モンルージュ組
 












ジャベール警視

[冷徹な看守のちパリ警視]

阪本 夏穂
レ・ミゼラブル 楽屋便り 
 

神は正しき者に報いを与える。
そして世の中を正すものは、法だ。
法を超える正義など、この世には無い。


では、罪の根源は、一体どこにあるのだろうか。



罪人の母から生を受けた。母の顔は知らない。
目を開いた先には一面に広がる空ろな社会。

一人で生きる、宿命。
社会を恨んだ。

邁進し、遂に掴んだ警視の職。
法や正義で、醜い人生の穴を埋めた。

あの日通行証を手渡した徒刑囚。
罪を背負うべきあの男は、
目を光らせると暗闇の外ヘ消えていく。







そしてまた俺は闇夜を満たす星の下を歩く。

星影が作る世界を望み、空の居場所を確かめながら。



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